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help リーダーに追加 RSS 「多文化共生の世界」を考える

<<   作成日時 : 2008/08/20 13:01   >>

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「多文化共生の世界」を考える

  8月11日、浜松で「多文化共生の世界」を考える集会が「静岡人権フォーラム」と「手をつなごう心をつなごう実行委員会」の主催で開かれました。集会には教育に携わる人たちをはじめ様々な立場や職域の人が参加しました。
 磐田市や浜松市を始め、静岡県では多くの外国の方が働いています。地域住民として共に生活し、学校でもたくさんの外国人児童が学び、「国際理解教育」も進められています。
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 それぞれの国の歴史や文化の違いや共通点を学び、お互いの存在を認め合い、尊重し合う、「多文化共生=共に生きていくこと」について考える時間をもちました。

 集会ではまず若者二人が報告をしました。浜松で教員をしている26歳の若者は大学生時代にオーストラリアに語学留学し、1年間働いていたときの経験を以下のように話しました。
 「教員を目指していたので、タスマニアの現地の学校の参観会に参加させてもらいました。日本の参観会と違って保護者が自分の子どもだけではなくすべて子どもと関わり、温かな声掛けをしていました。子どもは家族だけではなく地域のものという感じがしました。また、現地の方から、日本のこともたくさん聞かれましたが自分にはうまく答えられませんでした。英語力を向上させようと留学したわけですが、他国のことを知る前に自分の国のことを知ることが大切と思いました。私の学校では国際理解で英語を教えていますが、私は英語教育の前に日本のことを学ぶことや国語教育が大切と思います。」

 日本で生まれ育ったアメリカ人の27歳の若者は以下のように話しました。
「私の父親はユダヤ系アメリカ人、母親はアフリカ系アメリカ人です。わたしが生まれ育ったのは日本です。だから国籍はアメリカ、心は日本人です。今の自分はあまり『何国人』ということは意味がないと思っています。浜松のブラジル人学校で出会った子どもたちに、『多文化であることは豊かなことである。どんな環境であっても物事を決めるのは、自分自身であることを知り、自分の置かれた環境をプラスに』と伝えたこともあります。
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 日本の学校で私はよく国際理解の授業に講師として参加しますが、そこで行われる国際理解教育には少し疑問があります。例えば貧困の国のことを学びますが、その貧困の原因のなかに自分を含めていません。他の国のことと考え『理解』するだけです。すべての国の人を仲間としてとらえることが大切なのではないでしょうか。だれもが、『地球人』として生きようとすれば、だれも差別されたり置いてきぼりになったりしないと思います。」
 
  報告の後、参加者で討論しました。討論では、在日朝鮮・韓国人、部落解放運動に携わる人、小学校教員、大学教員、市役所で同和問題に携わっている人などから、民族や文化、立場を超えてみんなが『共生』するためには何が必要かについて意見が出されました。

  討論の中で共有できたことは「まずは人間とはどんな存在なのか」ということを考えなくてはいけないということでした。「人間は社会を作って生きています。人間は一人では生きていけません。だから多文化共生は必然です。」
「今の日本には残念ながら差別は残っています。その差別を乗り越えるには、人間の生き方が問われます。どの人もこの社会を作っていく貴重な存在ということをみんなが理解すれば差別もなくなると思います」

  「在日韓国人の私は日本で育ったので外見も中身も日本人です。でも韓国人としての誇りを忘れたくはありません。自分の存在をどうとらえるのかは私たち『在日』にはいつも問われることです。人間とは何かということは自分には大切な問題です」画像

  「人間は常に新しい社会を作っていきます。多文化共生の世界はまだ出来てはいませんがその社会を作っていくことが大切ということにはみんなが賛成することです。そしてそんな社会を人間は作っていく力があると思います」集会に参加した女性教員は「私も教員になって2年目ですが、教員なのに人間って何かということについて考えたことは今までありませんでした。これからもっと勉強したと思います」と感想を述べていました。

  静岡人権フォーラムの代表世話人金両基先生の「このような集まりを雪だるま式に広げていきましょう。」という言葉を皆で受け止めていきたいと思います。


           静岡県浜松市     林 容子  08/08/18 記

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